灯油の18リットルの重さ
灯油の重さは水を1リットルを1とした場合、比重が0.78~0.83になります。
18Lの灯油の質量は「18000×0.8=14400g=14.4kg」になります。
灯油18リットルが約14.5kgと、ポリタンクが約1kgです。
灯油とポリタンクの重さは約15.5kg前後になります。
《灯油をこぼしてしまった場合の対処方法》
灯油をこぼした場所やその近くで火を使っているときは、まず何より先に火を消そう。
こぼした灯油は新聞紙や布などに「吸い取らせる」ように拭き取るのが基本となります。
ゴシゴシ擦ると逆に染み込んでしまったり、素材を傷めたりする原因になるので控えよう。
基本的な手順
①不要なタオルや、新聞紙などで灯油を吸い取ります。
②粉の洗濯洗剤をこぼれた場所へ振り掛けてください。
③灯油を吸い取らせたその粉は掃除機で吸い取ります。
④雑巾で水拭きします。
こうすることで、臭いもシミもよく取れます。
『粉の洗濯洗剤』ですが、ない場合は『小麦粉』でも代用できます。
絨毯やカーペットなどにこぼした灯油を拭き取る方法
こぼした先が絨毯やカーペットなど布製品だった場合、ゴシゴシと擦らずに新聞紙や要らない布などを被せ、上から軽く叩くように灯油を吸わせましょう。
染み込んでしまう可能性がありますので、新聞紙や布を取り換えながら濡れなくなるまで何度か繰り返してください。
その後、丸洗いが理想ですが、丸洗いが難しい場合は水で希釈した中性洗剤で灯油をこぼしてしまった箇所を叩くように洗い、その後にお湯を浸した要らない布で水拭きをしましょう。
ちなみに、ソファーは干したり洗濯したりできないかもしれないが、カバーだけでも乾かしておくとよい。
フローリングにこぼしてしまったら
こぼした先がフローリングだった場合、新聞紙や要らない布などを被せ、上から軽く叩くように灯油を吸わせます。
ただ、フローリングのワックスが剝がれてしまいますので、フローリング用の洗剤で洗った後にフローリング用のワックスを塗り直した方が良いでしょう。
また、フローリングの種類によってこぼした部分だけ色が薄くなってしまうこともあるので、注意が必要です。
玄関先のタイルなどにこぼしてしまったら
こぼした先が玄関先のタイルなどであったら新聞紙や要らない布などを被せて、上から軽く叩くように灯油を吸わせます。
その後は中性洗剤などで洗い流してしまっても良いです。
また、灯油を吸った新聞紙などはそのまま可燃ごみに出してしまってOKです。
匂いを早く取りたい場合は換気に加えてお茶の出涸らしを置いておくと効果的です。
車中やトランクなどにこぼした灯油を拭き取る方法
基本的にはカーペットなどに灯油をこぼしたときと一緒です。
まずは新聞紙などで吸い取れるだけ吸い取りましょう。
外して水洗いできるパーツであれば、洗って十分乾かします。
外せないパーツは、水で希釈した中性洗剤をボロ布などに含ませて叩くように拭き取り、最後にお湯に浸して固く絞ったボロ布で水拭きをして乾燥させる。
においが気になるときはドアや窓、トランクを開放して換気しておこう。
においの除去にはアルコールが有効なこともあります。
アルコールと灯油は混じりやすい。アルコールの高い揮発性によって灯油も一緒に蒸発してくれることから、こぼした灯油のにおいを取り除くのにアルコールが有効といわれている。
どうしてもにおいが気になるときは、ひと通り対処して乾いたあと、アルコールをボロ布などに含ませて灯油をこぼした部分を軽く叩くようにして染み込ませよう。
ただし素材によっては変色などのリスクがあります。
アルコールの使用に向かない場所や素材への使用は控え、心配なときは先に目立たない部分で試してから作業を行ってください。
手に残った灯油のにおいの取り方
食用サラダ油を手のひらに少量垂らす
手のひらや指など全体になじませる
石鹸で洗い、ぬるま湯で十分すすぐ
再度石鹸で手を洗い、ぬるま湯で十分すすぐ
手についた灯油は、みかんの皮でふき取ると臭いが落ちやすくなります。
灯油をこぼしてしまう原因
ポリタンクからストーブの燃料タンクの移し替えに失敗した時
ポリタンクのキャップがきちんと閉まっておらず移動中にこぼれてしまった場合
ポリタンクが倒れてしまった
ストーブの燃料タンクのキャップがきちんと閉まっておらず、ストーブにセットする際にこぼれる
使い続けて劣化した蓋
灯油がこぼれる原因になります。
また、水やほこりなどの混入の恐れもあります。
新しい蓋
ホームセンターなどで購入できます。
(大体150円~200円ぐらいだと思われます)
壊れた蓋をお使いの方は早めに新しい蓋に交換しましょう。
まとめ
灯油を灯油をこぼしてしまった場合は、まずはしっかりと拭き取りましょう。
引火による火災などの二次被害へと及ぶ可能性があります。
また、灯油がずっと残っていると、匂いで気分が悪くなることもあります。
忘れることなくしっかりと換気をしましょう。
灯油は液体だと引火せず、揮発性もガソリンなどに比べて低いため引火性が低いエネルギーとして有名ですが、だからといって放置して良いわけではありません。
※引火とは、燃焼に必要な可燃性の上記を発生する最低の温度のこと。灯油の場合は40度前後になります。
灯油の給油作業を行うときは慎重に作業しましょう。
灯油をこぼしたら「1.即座に火を消す、火の気を遠ざける」「2.速やかに拭き取る」という事を覚えておきましょう!